どうも、おとさんです。初心者でも設営しやすいエントリー向けの2ルームテントとして発売されているエルフィールド。ですが本当に初心者でも無理なく設営できるのかと、不安に感じることはありませんか?
この記事では実際に初めてのテントとしてエルフィールドを選んだ、私の個人的な感想をまとめています。エルフィールドを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
エルフィールドについて
snow peak(スノーピーク)エントリー2ルームエルフィールド
リビングと寝室が一緒になった2ルームタイプのテントです。フレーム4本とリッジポール(天井部分のポール)を使って設営します。
標準装備として結露を軽減するルーフシート(フライシート)と、寝室になるインナールームが付いています。そのほかにペグとガイロープ (張り綱) が付いていますが、スノーピークの中では価格がかなりお手頃です。
前後とサイドドアパネルの一部分はメッシュにできるので風通しも抜群、冬はリビングスペースのスカートが冷気を遮断してくれるので季節を選ばず使用できます。
対応人数は4人となっていますが、インナールームを吊り下げないでシェルターとしての使用も可能です。8人程度で過ごせるスペースが生まれるので、グループキャンプでの共有リビングとして利用できます。
エルフィールドの設営は本当に簡単?
それではエルフィールドの設営手順について解説しつつ、初心者なりにきついと感じたところを述べていきます。あくまで個人的な感想で、センスのある人にはたいしたことがないと感じられる部分もあるでしょう。
設営手順は自分なりのやり方ですので、説明書とは違う部分が多々あります。また設営の難度を解説する主旨のため、細かい部分は省力しています。
ちなみに私が所持しているエルフィールドはひとつ前のモデルTP-880です。ニューモデルであるTP-880Rも構造自体は変わらないので、そのまま参考にしてもらって問題ないでしょう。
【1】テントを広げフレームを4本通す【難度☆】
この部分で特に難しいポイントはありません。説明書にしたがってテントを広げます。慣れるまでは前後がわからず、広げるだけで時間がかかっていました。
テントの各スリーブ(フレームを通す袋状の部分)入り口に色が付いているので、同じ色のフレームをそれぞれ通していきます。黄色が2本、赤が1本、紺が1本です。
フレームは押しながら通すのが基本となります。引っぱってフレームの接続部分が外れてしまうと、テントの破損や倒壊の原因になるので注意です。
【2】フレームにピンを差しテントを起こす【難度☆☆☆】
フレームの両端にピンを差し込んでいきます。ピンにも差し込むべきフレームと同じ色のテープが付いているので、迷うことはないです。ですがこの作業が私にとって、もっとも難度が高い部分となっています。
フレームをかなりしならせる必要があるため、力も使います。またスリーブが偏った状態で無理やりピンを差し込むと、最悪フレームが破損することも。
慣れたら手早くできるかなと思っていましたが、一発でうまくいくことは少ないです。ただこの辺りは私のセンスや、力の弱さが関係しているかもしれないので、すべての人に当てはまるわけではないでしょう。
ピンを差し終わったらフレームを立てて、ジャバラを開くように伸ばしていきます。風が強くなければこの時点で自立しますが、前後どちらかをペグで固定しておくとさらにやりやすいです。
ビルディングテープに注意
ビルディングテープとはフレームに差し込むピン同士をつないでいるゴム製のテープです。ビルディングテープがあるため、フレームが半円状にしなりテントを形作ります。
このビルディングテープがたまにひっかかったり、からまったりするんです。その状態でピンを差してしまうとフレームが立ち上がらなくなるので注意しましょう。(ジャバラが開かなくなります)
【3】リッジポールを通し各所をペグダウン【難度☆☆】
次に天井部分のリッジポールを通します。後方部分(寝室側)が低いので、そちらから通していきましょう。( 必ず押しながら通してくださいね )
リッジポールはテントを立てた状態でスリーブに通すので、少しやりにくいです。強く押すと生地を突き破りそうなので、何度か繰り返しながらちょっとずつ押し込んでいく感じでやっています。
リッジポールをグロメットに差し込むときは、身長がないとちょっときついかもしれません。 最後にプラスチックフック(16か所)をフレームへ引っかけて本体は完成となります。
フレームのペグダウンについて
フレームのペグダウンは説明書の通りゴムループをペグダウンせず、ピンが付いているリングを通すようにしています。
テント購入時に店員さんから、この方法が安全面から見てもよいですよと教えていただいたからです。
【4】ルーフシートを取り付けガイロープを張る【難度☆】
ルーフシートの取り付けはガイロープを張る前がおすすめとなります。エルフィールドは天井が高いので、よりテントに近づける方がルーフシートを被せやすいからです。
この作業は2人でやると簡単ですので、誰かに手伝ってもらいましょう。ガイロープは全部で8か所、長いロープと短いロープがありますので、最初の取り付けは16本になります。
私は試し張りのときからガイロープを付けたままにしているので、キャンプ場での初張りでは8か所のペグダウンだけで済みました。(長短2本ありますが同じペグに引っかけるので8か所です)
【5】インナールームを取り付ける【難度☆】
テント底面を保護するグランドシートを敷いてから、インナールームを吊り下げます。ちなみに私は専用グランドシートを購入せず、ブルーシートを加工して使っていますがまったく問題なしです。
説明書ではインナールームの後方はテント本体のペグに、前方は新たにペグダウンしてゴムを引っかけるようになっています。ですが我が家では説明書には従っていません。
どうするかというと大きめのS字フックを使って付近のペグに引っかけるという、なんとも横着な方法です。これだと新たにペグを打つ必要もないので時間短縮にもなります。
フレームによけいな負担がかかるので、安全の保障はなくおすすめもできません。ですが今まで問題が起きたことがないので、現在もこの方法でインナールームを設営しています。
エルフィールドの設営で気になる点は
エルフィールドの長所はリビングの広さ、つまりテントが大きいわけです。そこが設営の点で逆に短所となりえます。手順は明快で悩むことはありません、そこは確かです。
ですが工数が多いため地味に時間がかかります。時間がかかる=難しいと感じるかは人によって違うでしょう。エルフィールドはうまくやることで1人でも設営できます。(推奨はしませんが)
その場合かなり時間がかかります。1人でも設営できるほど簡略化されていますが、汗はめちゃくちゃ流れるということです。
エルフィールドはこんな方におすすめ
時間がかかるといいましたが、それを補って余りある魅力がエルフィールドにはあります。エルフィールドは次のリストに当てはまる人におすすめです。
- 広いリビングがほしい人
- タープを使わない人
- スノーピークが好きな人
広いリビングがほしい人
私個人の感想をいうと、リビングに関しては大満足です。テーブルを中央に置いて、チェアやクーラーボックス、キッチンテーブルまで搬入できます。
全面のウォールをはねあげてキャノピー(ひさし)にすれば日差しを抑えて気持ちよく過ごせるし、雨の日はこもることも可能です。
タープを使わない予定の人
もともと2ルームテントの利点として、タープを必要としないことが挙げられます。私もタープの設営に自信がなく、エルフィールドを購入しました。
逆にエルフィールドとタープを併用するにはかなり広いスペースが必要となるので、通常の区画サイトでは無理でしょう。タープを活用したいなら寝室のみのテントがおすすめです。
(後にスノーピークのシールドタープヘキサを購入してしまいましたが……)
どうも、おとさんです。今回はタープの購入を迷っている人に向けた記事です。2ルームテントのような広い前室があればタープの必要性は低くなってきます。ですがタープには機能以上に魅力的な要素があったのです。 必要性をあまり感じてなかった私が[…]
スノーピークが好きな人
スノーピークで代表的な2ルームテントといえばランドロックですが、エルフィールドに比べて価格が倍になります。スノーピークにどうしても惹かれる人にとって、エルフィールドはかなり魅力的でしょう。
私もスノーピークアイテムの見た目はかっこいいと感じているので、エルフィールド購入時の後押しになりました。
この記事で紹介したアイテムは「snow peak(スノーピーク)エントリー2ルームエルフィールド」でした。
【まとめ】
初心者にもエルフィールドの設営は簡単なのか?端的に答えると「簡単だけど時間がかかる」です。ですがエルフィールドに限らず、大型のテントはすべて共通していえることでしょう。
慣れることでひとつひとつの作業も早くなっていきますので、自然と設営時間は短くなっていきます。私の場合はテントの向きやギアの置き場所で悩むので、まだまだ設営が早くなったとはいえませんが…
個人的なアドバイスになりますが、エルフィールドのような2ルームテントは設営以外の魅力で判断するのがおすすめです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。