どうも、おとさんです。交代勤務などの夜勤を続けると寿命が縮むって本当でしょうか？
「なんとなく体に悪そうなのはわかるけど…本当だったら夜勤の仕事なんてできない！」そんな風に考えてしまいますよね。
この記事では夜勤と寿命の関係や体の調子を壊さず上手に交代勤務をこなす方法を解説しています。夜勤という勤務形態に不安を抱いている方には必見の内容となっていますのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
夜勤が寿命を縮める根拠は薄い
この説の根拠はフランス政府の委託で行われたヴィスナール教授の調査だと思われます。2万人の交代勤務者を対象に調査した結果はなんと「夜勤は寿命を10年以上縮める」というものです。
驚愕ですね！ただこれは40年以上前の調査のお話です。今の日本の労働環境や世界の医療技術など考えるとこの結果をそのまま当てはめるのは間違いだと思います。
一方で次のような実験結果もあります。「長期間に渡り頻繁に昼夜が逆転して体内時計が乱されると死亡率が高まる傾向がある」という内容です。
2つの説をまとめると今の日本で夜勤をすることにより寿命が縮むという明確な根拠はありません。しかし夜勤をすることで健康へのリスクが高まることは間違いないようです。
病気のリスク
では何をもって夜勤による健康へのリスクが影響するのでしょうか？すぐに思いつくのは病気ですね。夜勤を続けることでリスクが高まるといわれる病気は主に3つが挙げられます。
糖尿病
睡眠障害や不規則な食事、お酒の過剰摂取により糖尿病のリスクが高まります。
胃腸病
深夜の食事、食後にすぐ睡眠といった行動で胃腸に負担をかけてしまいます。
癌
IARC（国際がん研究機関）ではサーカディアンリズム（体内時計）を乱す交代勤務を発癌性リスクが2番目に高い目（Group 2Ａ「発がん性がおそらくある（probably)」）として認定しています。
夜勤って慣れたら大丈夫？
2007年から2008年にかけて夜勤交代勤務に対しての適応過程の追跡研究が行われました。それによると適応に最も強く影響を及ぼしたのは年齢であり、慣れによって軽減されていくものではないと示唆されています。
「夜勤は慣れてるから大丈夫」というわけではないのです。
どうしたらリスクを抑えられるか
夜勤におけるリスクを説明してきましたが、じゃあ全員が「夜勤は絶対にしません」というわけにはいきませんよね。ではどうやったらリスクを抑え、回避できるかをこれから紹介します。
体内時計を狂わせない
体内時計が狂うことでリスクが発生するのなら、夜勤交代勤務の人はなるべく狂わないように生活するしかありません。昼夜が逆転してもサイクルを崩さないために光、睡眠、食事を上手に利用します。
- 光で体内時計を朝にセット…夜間は昼と考え明るい環境で過ごし、昼間は夜と考え暗い環境で寝起きします。
- 起きたら夜の朝食をとる…朝食は睡眠中からの絶食をふまえて体に「朝」を教えてくれます。食事で体内時計を整えましょう。
- 夜勤明けの休日は遅くとも午後3時までには起きる…それ以降の睡眠は体内時計では夜の眠りと認識されます。もし睡眠不足を感じたら早く寝るようにしてください。
体内時計を整える具体的な方法についてはこちら👇
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食事内容を考えよう
食事内容をできるだけ工夫し気を付けることで健康へのリスクを減らします。
- 出勤前は朝食をイメージしたものを、勤務中（深夜）は400kcalを目安にタンパク質と野菜を意識しましょう。
- 帰宅後、すぐ寝る場合は油分の多い食事は避け消化のよいものを取ってください。
- 菓子パンやジュースは糖分が多いのでNG、水分は水、お茶、麦茶、コーヒー（ブラック）がおすすめです。
まとめ
- 夜勤が直接寿命を縮める根拠は薄い
- 夜勤による健康への影響は加齢が大きく慣れは関係ない
- 体内時計を乱さないことが重要（光、睡眠、食事をうまく利用する）
世の中の便利なサービスは夜勤で働いている人たちに支えられているものも多くあります。生活のために夜勤を選ぶ人もいるでしょう。正しい知識とそれにともなう行動で上手に付き合っていくべきだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。